でこぼこ三人衆 Presents


- 第2話 出世法螺-



⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩


ども!葱太郎です!

今回は江戸時代の奇談集『絵本百物語』に登場する法螺貝が数千年の年月を経て、
龍になったと言われる妖怪「出世螺」のお話しです。




先ずは恒例のWikipediaをもとに出世法螺のご説明から…




第二話 出世法螺
[荒川区のお話]




江戸時代の外科医・武井周作の著書『魚鑑』によれば、
深山の土中には巨大なホラガイが棲んでおったという




これが山中に三千年住んだ末のある日




大規模な山崩れと共に土の中から抜け出し…




山から飛び出して、さらに里に三千年の時を経て




遂に!海に三千年住んだ法螺が龍に化身したものが出世螺だという。
とのこと。





では、さっそく現場へ行ってみましょう。


この出世螺は、山からこの出世螺が抜けた跡を「出世のほら」と言われ、
こちらは静岡県湖西市にあるとされてます。

が、それとは別に『東京近郊名所図会』によると、
明治5年8月に道灌山(現在の荒川区西日暮里)にも穴跡が出来た話があるそうです
では、西日暮里に行ってみるしかないですね!




「道灌山通り」の看板が見えます。これは良い感じかも!




西日暮里駅の裏にあるやや急な坂道を登ります。
この日も当時と同様になかなかの雨模様。雰囲気が出ます。




ちょっと高台にあるこの公園こそが、道灌山公園。




幾つか案内板があって、ここら辺が道灌山であったことや道灌山に纏わる
歴史のもろもろが書かれてはいるのですが




出世螺の事はさっぱり無しですね




ここに何か痕跡があれば良いのですが、若干期待薄な感じが否めませんが

穴跡は山に千年住んだ法螺が抜けて昇天した跡だと言われ、
この穴自体は明治末期まであったと言うが、どう考えても残ってるとは思えない
(昨今の地震の頻度とか考えても地面が陥没するリスクはどうかと思うし)


これでは何も得られないので、もう一つの以下の情報を信じて場所を変えることに。




「また日暮里の花見寺でも明治初期の夏、
轟音とともに真っ黒いホラガイが土を蹴散らして空へ飛び去ったという伝承がある。」

ネット場所を調べると、そんなに遠くは無いし行けるとこだ。




途中、有名な富士見坂に。




途中の案内板ではこういう見え方がするという見本があるので、
その位置からも確認してみるが…




残念なことに天気が悪く、富士山は見えない
まあ、この天気では当然であろう
(正直、晴れていてもどうなんかと)




などとしているうちに、花見寺こと、「運啓山修性院」に到着。

ちょっと想像した感じと違うぞ。壁がピンクのお寺って…
しかも布袋尊もまたどこか緩い感じ。




とは言え、確かに案内板を読む限りでは「花見寺」がここである事に間違いはなさそうだ




しかし、これまた残念な事に、こちらも痕跡なるものは無し。(当たり前だけど)




諸説は色々とあるけど、この出世螺と言う怪異の正体は、
かつて彰義隊が残した火薬、弾丸、地雷などの自然発火や、
彼らが隠れ家として掘ってあった大穴の陥没では無いかとも言われ、
それを昔の人がこの出世螺が引き起こしたものと伝えたのではないかとも。




 また江戸時代、「池や洞窟など自然にできた穴を洞ほらと呼ぶのは、
螺ほらが抜け出た跡であり、ホラガイが龍となった」と、
山伏たちは「螺抜け伝説」を広めてまわりました。




まあ、多々諸説もあって、真実は定かでは無く、
当時の人々はその途方もない話を嘲笑し、
このことから嘘をつくことを「ほらをふく」と言うようになったとも

 これに反発した山伏たちは、螺抜け伝説を証明しようと、
各地の洞窟で螺が抜けた貝殻を探索しました

が、
その苦労は実らずじまいだったとも…

確かに信ぴょう性が高い話ではあるけど、法螺貝のせいの方が面白い。
なので、こういった一連の出来事(怪異)は出世螺のせいだと信じることにして
今回のお話はここまでにします!


以上、荒川区西日暮里に伝わる「出世法螺」のお話でした!






民話伝承999🄫