
でこぼこ三人衆 Presents
- 第1話 貉塚-
⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩⛩
ども!葱太郎です!
さて、今回は比較的ネタ数の少ない葛飾区からお届けします!

葛飾区って、結構こういった話がありそうなんだけど少ないんだよね
柴又の方とか探したら何か出てきそうだけど、それらは今後にってことで、
取り急ぎ今回は「亀有」からお送ります!

まあ、何といっても亀有言えばこの人ですよね。こち亀の両さん
亀有駅の周辺は至る所に両さんとその他、こち亀の面々が銅像であったり、
マンホールであったり、最近ではこち亀記念館なんてのも出来ましたね!
そんな両さんの銅像と、派出所のある出口を出て向かうのは「見性院」
久々に妖怪っぽいお話しなので張り切って行きたいと思いますが、
今回お話に登場する妖怪(?)は「貉」。
「貉」と書いて「むじな」って読むんですが、皆さんは「貉」ってご存知ですか?

ゲゲゲの鬼太郎に登場した際のムジナはこんな感じの姿。
見ての通り、ちょっと頼りない感じかなw
それでは、さっそく行ってみましょう!

と言った矢先に、いきなり鳥居があったので入ってみたら、なんか違う感じ。

本誓観音と…

こちらは鎮守堂。
うーん、貉塚はないぞ!

一旦、戻って横を見ると、あれ?山門があるじゃん!
という事は…
もしかして、こっち?

入って真っ先に目に付いたのは立派な鐘楼でしたが、案内板は「宝篋塔」。

写真の右にある塔の事のようですね。
Wikipediaだと「宝篋印塔」と書かれているので、どれが正しい名称か分かりませんが、
どちらもきっと良いのでしょうね。
で、こちらは宝篋印陀羅尼の功徳を讃えるものとして造られたものなんだそうです。

そして、ありました!

今回の主役である「貉塚」で、貉は貉でも「貉塚」です!
特に案内板も無いので貉塚の由来についてはネットで検索して探しました

そして見付かったのがこちらのお話でした
どうぞ、お楽しみ下さいませ

第一話 貉塚
[葛飾区のお話]

明治時代、常磐線(日本鉄道)が開通した頃のお話

当時は汽車が1時間に1本程度しか走っていなかったのですが、
ある日から1時間に3、4回汽笛が聞こえるようになったとか

それを聞いた周辺の人たちは、
「随分とたくさん汽車が通るようになったもんだ」と感心したものの、
これまたある日を境に汽笛がさっぱり聞こえなくなったのだとか

そして時を同じくして、線路横で汽車に轢かれた狢が見つかった事もあって、
あの汽車の汽笛は狢が化けて鳴らしていたんだと言われましたとさ

かわいそうに思った村人たちが線路脇で見性寺に相談し、
貉塚を建立して手厚く供養したと伝えられています
が、それとは別に
また、諸説ありと言うのでしょうか
こんな話もあったりするのだとか…

汽車が正面から勢いよく暴走して進んでくる汽車に遭遇した

運転手がブレーキをかけるも、間に合わずに正面衝突してしまった

実はその暴走して衝突した汽車の正体が、汽車に化けていたのが貉だったんだとか

まあ、結果的には死んじゃう事は変わらずなんだけど、
それを供養して作られたという由来には概ね間違いはなさそうかな~と
さて、ここで『貉(むじな)』について少しご説明を!
狢とは、日本の民間伝承や昔話に登場する動物・妖怪です
ただし、地域や時代によって意味が異なり、「アナグマ」を指す場合もあれば、
「タヌキ」や化け物の総称として使われる場合もあります。
本来の狢は、現在の分類では主に ニホンアナグマ を指しますが、
しかし昔の日本では動物の分類が非常に曖昧でして、

・アナグマ
・タヌキ
・ハクビシン
などがまとめて「むじな」と呼ばれることがありました。
そのため、古い文献を読むと「狸」と「狢」が別の動物として登場したり、
逆に同じものとして扱われたりしましたとさ
続いて、妖怪としての狢についてのお話をば
狢は化ける能力を持つ妖怪として語られまして、
有名なのは「のっぺらぼう」の怪談における貉ですかね

ある夜の出来事、
若者が夜の山道を仕事帰りに一人で歩いていると
向かい側から歩いてくる女性と遭遇する
一体、何でこんな夜中にと気になって声を掛けてみると…

月明かりに照らされてはっきりと見えた姿は
なんと、女性の顔がなくなっていた!!

あまりの恐怖に驚き、その場から走って逃げ出した若者は

なんとか町に戻り、蕎麦屋に駆け込むのだけど…

話しかけた蕎麦屋の主人の顔も無かったのだった

若者はあまりの恐怖にその場に倒れて失神してしまった
その後に、その正体が狢だった、という話が噂され広まったのだとか
この話は 怪談 に収録されたことで世界的にも知られるようになりました
そういった狢の能力についてもご説明しておくと、
伝承では次のような力を持つとされています

・人間に化ける
・僧侶や旅人に化ける
・音で人を惑わす
・人を化かして道に迷わせる
そして、
のっぺらぼうに変身する

総じて言える事は、とにかく「化ける」のが得意ってことで、

中でも人間に化ける事が多く、特に美しい女性に化ける事が多いみたい

でも、この貉の性格ですが、タヌキほど陽気ではなく、
どちらかというと不気味な存在として描かれることが多いです
昔話では、旅人をだましたり、畑を荒らしたり、猟師に仕返しをする事もあれば、
僧侶と知恵比べをしたりしたなんて話が各地に残っています。
一方で、人間に助けられた恩返しをする話もあり、
必ずしも悪い妖怪では無いとも言われたりもします

今の時代は電車に衝突してお亡くなりになる野生の動物なんかは数知れずでしょう
その度に供養しては塚が出来ていたら線路の脇には塚だらけになってしまうのだろうか?
でも、昔の人たちはそんな野生動物(いや、ここでは貉という妖怪)に対して、
そんな優しい一面を垣間見る良い話でもあるんじゃないかなんて思います
以上、葛飾区亀有に伝わる「貉塚」のお話でした!
![]()
民話伝承999🄫