
-ちば恐竜博 太古の海の支配者たち編-
今回のご紹介するのは、「千葉県立中央博物館」で開催中の『ちば恐竜博』です🦖
平成24年春、平成24年秋、そして平成30年夏と過去3回開催した同博物館ですが、
あれから長い年月を経て、この夏!遂に4回目の開催となりました!
さて、どんな恐竜が公開されているのか?実に楽しみで仕方がありません
実際に足を運び、その目で見て貰いたいところではありますが、
自分なりに見所を紹介するこで、より恐竜博を楽しんで頂きたくお話させて頂きます!
🍖🍖🍖🍖🍖🍖🍖🍖🍖🍖🍖🍖🍖🍖🍖🍖🍖🍖🍖🍖🍖🍖🍖🍖
さて、夏休みになる前のこの時期を狙ってやってきました『ちば恐竜博』。
「千葉県立中央博物館」は過去に二度ほど来館したことはあるけど、
とりわけ特別展が開催されている時期ではなかったので、
正直、特別展に対する期待値は爆上がりしてます!それも恐竜だしね!
では、始めましょう!


ではでは!太古の海の支配者たちを紹介するよ!

さて、今回は巨大でインパクト抜群のモササウルスをご紹介します!
モササウルスは、有鱗目モササウルス科で
約7,900万~6,500万年前の世界中の暖かい海にいた
巨大な肉食の海生爬虫類なんだ

恐竜ではなく、現代のオオトカゲやヘビに近い仲間で、
全長は最大約15~18メートルに達し、
「海の王者」「海のティラノサウルス」と呼ばれたんだ。
ジュラシックワールドに登場するモササウルスはちょいオーバーなくらいに
デカすぎるけども、実際も20メートル近くまであってでかいんだ

食べ物は、主に魚、アンモナイト、ウミガメ、翼竜などで、
上顎にも予備のような歯(翼状骨歯)があり、獲物を逃がさない仕組みでした。
また、下顎にはヘビやトカゲの様に大きく口を開けられる特別な継ぎ目があり、
獲物を丸飲みできたのも特徴の一つなんだ

泳ぎ方は、4本のヒレで方向を変え、
長くて力強い尾を左右に大きく振って素早く泳ぐことが出来たんだ。

ちなみに名前の意味は「川のトカゲ」: 最初の化石が見つかったのは海ではなく、
オランダを流れるマース川(ムーズ川)の近くの採石場なんだ。
そのため、「マース川のトカゲ」という意味で、海にいるのに「川」と名付けられたって訳さ。
※古代ローマ時代などのラテン語でマース川(ムーズ川)を指す呼称(Mosa)。

モササウルスの最初の頭骨化石は1780年代に見つかったんだけど、
当時、まだ「恐竜」という概念すらない時代だったため、
科学者たちの間で「これは何の動物の骨か?」と大論争になったんだ。
なので、そういう意味でも歴史上、
最も早く科学的に注目された大古生物の1つってことなんだよね。

そういった時代背景もあり、さらにはあまりに立派な化石だったため、
1794年にオランダを占領したフランス軍の司令官は
「モササウルスの化石を無事に持ち帰った者にはワイン100本を褒美にやる!」
と命じ、フランスの首都パリの博物館へ強奪(没収)までしたそうだ。

そして…(背後からハリセンで一撃をかます座敷わらし)
え?急にどうしたの??
あ、ケラトサウルスの二の舞になるから、ちゃんと他の化石も紹介しろと、
確かに仰る通りなので、残念ではあるけどモササウルスはここまでで

気を取り直して、エラスモサウルスのご紹介をするよ

エラスモサウルスは、中生代白亜紀後期(約8,000万年前)の北米の海に生息していた、
全長約12~14mの巨大な首長竜です。
そして、こちらは「幼体」の復元全身骨格なんだ。

全長の半分以上を占める「70個以上の骨からなる異常に長い首」と、
オールのような4本のヒレが特徴の肉食海洋爬虫類なんだ。
さっきのモササウルスと同様に、エラスモサウルスもまた恐竜ではなく。
首長竜というグループに属する、海生爬虫類なんだ
※首の骨(頚椎)が70~76個もあり、首だけで7m以上あったよ。

頭は非常に小さく、口には魚を捉えるための鋭い歯が並んでいて、
魚類、イカ、アンモナイトなどを鋭い歯で捕食してたんだ。
また、胃の中から「胃石」が大量に化石からも見つかってもいるよ。
※胃石(消化を助ける、または浮力調整用とされる石)

さて、エラスモサウルスに極似した生き物で、プレシオサウルスという首長竜がいるんだ。
そのプレシオサウルスとの違いについても触れておこうかね
あと、馴染みのある名だと思うけど、フタバスズキリュウも含めて

先ず、プレシオサウルス、エラスモサウルス、それとフタバスズキリュウは、
いずれも中生代の海に生息していた「首長竜(プレシオサウルス類)」の仲間で、
プレシオサウルスはジュラ紀に、フタバスズキリュウとエラスモサウルスは白亜紀に
それぞれ生息していたんだ。
つまりは仲間ではあるが、ジュラ紀と白亜紀で生息した時代が違うってこと。
では、そうなるとエラスモサウルスとフタバスズキリュウの違いは?
となると思う。そこで、面白いのはドラえもんの映画がとても参考になるんだ

ドラえもんの映画「のび太の恐竜」におけるワンシーンで、こんなシーンがあったんだ。
そのシーンは、フタバスズキリュウのピー助をタイムマシンで1億年前(白亜紀)へ帰すんだけど、
その際に追いかけてきた黒マスクの攻撃でタイムマシンの空間移動装置が損傷してしまい、
フタバスズキリュウが生息した日本近海ではなく北米大陸に置き去りしてしまい、
そこでピー助がエラスモサウルスたちにいじめられてしまうというシーン。

藤本先生(藤子・F・不二雄先生)の凄いところは、
さらっとフタバスズキリュウもエラスモサウルスも、同じ「首長竜(プレシオサウルス類)」の仲間でも、
北米に生息したエラスモサウルスと、日本近海に生息したフタバスズキリュウの違いを
それとなくそのシーンとしてぶっ込んできてるところなんだ
流石です!藤本先生!!

さて、再びエラスモサウルスについてのお話を

面白くいエピソードとしては、頭を「しっぽの先」につけてしまった
大誤1234エラスモサウルスという、科学史に残る「頭と尻尾の付け間違い事件」の
主役としてもエラスモサウルスは非常に有名なんだ。
では、それがどんな話なのかをお話するよ

1868年、アメリカの著名な古生物学者エドワード・ドリンカー・コープ氏が、
不完全なエラスモサウルスの化石の復元を行ったんだ。
当時の彼はライバルとの競争に焦っており、ろくに骨の構造を確かめずに
急いで論文をまとめてしまったのが事の始まりで…

その結果、なんと「本来は首があるべき太い方ではなく、
細いしっぽの先端に小さな頭骨をくっつける」という致命的なミスを犯すんだ。
復元された姿は「胴体に対して首が極端に短く、
後ろに異様に長いトカゲのような首(に見せかけた尻尾)がある」という、
生物としてあり得ない珍妙な姿でした。
※実際の化石はどんなだったかは知りませんが、画像はイメージです。

この間違いは別の科学者(ジョセフ・ライディ)にすぐ指摘され、
コープは大慌てで自分の論文を回収して恥をかきました。
この一件を発端として、
コープと別のライバルの間で激しい化石の奪い合いやスキャンダル合戦、
つまり科学史で有名な「化石戦争」が泥沼化していくことになるんだ。

そんな事もあって、エラスモサウルスは、
科学者のプライドとドジが生んだ大喧嘩の引き金になった生き物なのだよね。
話は変わって、「白亜紀の銚子の海と日本の魚竜化石」なんていう、
なかなかに興味深い企画も今回の恐竜博には含まれており、
これには『流石は千葉県の博物館!』と県ならではの発想に見事と言わざるを得ない
千葉県の銚子半島には、中生代白亜紀に堆積した地層があり、
アンモナイトやベレムナイト、二枚貝、巻貝などの様々な海洋生物の化石が発見されてるんだ

ここに並べられた化石は、白亜紀の銚子の海と日本の魚竜化石なんだけど、
脊椎動物の化石では、サメの歯や耳石の化石から多様な魚類がいたことが分かり。
その中には、現在では深海に生息するグループが含まれており、
この仲間が白亜紀には浅い海に生息していたと分かってきたんだ。

魚類の耳石からは、
ギス類、ニギス類が千葉県銚子市君ヶ浜で発見され、

サメの歯からは、
ネズミザメ目が千葉県銚子犬吠埼層で発見された。

そして…
2025年、銚子の海岸からは海生爬虫類の脊椎骨の断片が発見され、
魚竜類の可能性が指摘されているんだ

日本では、これまでウタツサウルスなどの原始的な魚類形類が
宮城県の三畳紀の地層などから知られてたんだ

※ウタツサウルスは、広い意味では「原始的な魚竜類(魚竜形類)」の仲間ですが
厳密な狭義の魚竜類(イクチオサウルス類)の祖先にあたる、より基盤的な海生爬虫類なんだ

なので、
もしも銚子の化石が魚竜のものであるとしたら、
白亜紀の魚竜化石として、日本列島だけでなく東アジアから初の発見となるんだ
これは実に夢のある話だよね!

これらは海生爬虫類の脊椎骨の一部だけど、
今後の発掘や調査で魚竜の化石が見つかることを期待してます!
そしたら、銚子もまた魚竜の町として盛り上がると良いなぁ
(切実な願い)

さて、先ほど話をしていた見つかったら良いな~の対象がこちらの「魚竜」。
そして、馴染みのある名前だと「イクチオサウルス」と言えば分かるかな。

では、今回展示されている、こちらのイクチオサウルスの産状骨格をもとに、
イクチオサウルスについても少しお話をしたいと思います。

イクチオサウルス(魚竜形類・魚竜類)は、約2億年前のジュラ紀の海に生息していた、
イルカにそっくりな海生爬虫類なんだ。
名前の意味は「魚のようなトカゲ」。体長は2、3メートルほどで、
魚やイカを食べて暮らしていた。

陸上のトカゲの仲間から進化して海で生きるようになり、
首長竜類やモササウルス科と同様、
体内で卵を孵化させてから幼体の状態で産む「卵胎生」だったようだ

イクチオサウルスは19世紀の初めにイギリスで発見されました。
実は、本格的に「恐竜」という言葉や概念が世に広まるよりもずっと前、
古生物の中で一般の人々に最初に広く知られた有名な生き物のひとつです。

出産中の化石が見つかった事でも有名で、これによって
爬虫類なのに卵ではなく子どもを産む(胎生)ことは、
お腹の中に赤ちゃんの化石が入ったまま見つかった奇跡的な標本によって判明。
母親がまさに子どもを産み出そうとしている瞬間の化石なども見つかっており、
科学者を驚かせたんだ。

見た目も暮らしぶりも現代のイルカそっくりですが、
これは「収斂進化(しゅうれんしんか)」という現象で、
まったく別の生き物が同じ環境に適応して似た姿になった例なんだ。
ただし、尾ビレの向きや後ろ足のヒレが残っている点など、
細かな違いはいくつかあるんだよね。
そもそも、イルカやクジラの祖先は、約5,000万~6,000万年前に陸上で暮らしていた
4本足の偶蹄類(ウシやカバの仲間)なのでって話もあるけど、
まあ、これこれでまたの機会にお話が出来たら良いかな。

さて、最後にこちらの化石、ヘスペロルニスをご紹介したいと思います。

ヘスペロルニスは、約8,500万~6,600万年前(後期白亜紀)の海に生息していた、
歯を持つ巨大な飛べない海鳥です。
全長は最大1.5~2メートルに達し、現代のカイツブリやアビに似た姿で、
強力な後ろ足で海を泳ぎ回って魚を捕食していました。

名前の意味は、「西方の鳥」という意味で、
北米の白亜紀の内海(西部内陸海路)で多く化石が見つかったためなんだ。

翼は完全に退化して一本の骨のようになっており、空は全く飛べません。
ペンギンのように陸上では歩行が非常に不器用だったと考えられており、
普段は海で過ごしていました。
しかし、海には巨大な海生爬虫類(モササウルス類など)が、
陸には肉食恐竜がいたため、地上に上がるのは
繁殖の時くらいだったと推測されてるほど過酷な環境で生活してたんだ。
また、後ろ足は非常に強力で、水かきを使って巧みに潜水し、
魚を捕らえてそのまま丸呑みにしていたんだ。

クチバシの先端はあるものの、下顎のほぼ全体と上顎の後部に鋭い歯が生えてたんだ。
ただし、現代のワニや恐竜とは違い、歯が1本ずつ独立した穴(槽)に収まるのではなく、
溝に沿って並ぶという特殊な進化をしてたんだよ。
「鳥なのに歯がある!」という事で、大混乱を起こした発見でもあるんだ。
こんな話があるので参考までにお話しておくね!

1871年、著名な古生物学者オスニエル・チャールズ・マーシュが
カンザス州で最初の化石を発見しました。
この時は頭骨が欠けていたため「大きな飛べない鳥」として発表されましたが、
翌1872年の調査で学生が歯の生えた頭の化石を発見。

当時、チャールズ・ダーウィンの『種の起源』が出版されて間もない時期であり、
「鳥と爬虫類(恐竜)は地続きである」という進化論の強力な決定打となり、
当時の科学界に大きな衝撃を与えたんだ。

現代の飛ぶ鳥は、体を軽くするために骨の内部が空洞(中空構造)になってるけど、
ヘスペロルニスは骨がずっしりと詰まっていて重い構造をしていたんだ。

これは潜水する際に、
体が浮きすぎて水面に浮かんでしまわないための重り(バラスト)の役割を
果たしていたと考えられているんだ。
以前に羽毛恐竜の話の際は軽くするための骨の工夫があったけど、
その逆の工夫をすることで海での生活に適応したんだろうね。

様々な恐竜や古代生物などを紹介してきたけど、
いよいよ、『ちば恐竜博』も最終回!
そして、最終回はやっとあの恐竜も登場するかも!
という事で、次回もお楽しみに!!
◆千葉県立中央博物館◆
場所:千葉県千葉市中央区青葉町955-2
【アクセス】
![]()
民話伝承999🄫