
-刑罰編-
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この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
あくまでも作者の妄想が生み出した「葱太郎」によるフィクションとエンタメ、そして、
個人的な願望を好き勝手に盛り込んで作り上げた日常が舞台のお話です。
もしかしたら、知ったフリして平気で嘘付いている可能性もありますし、
到達しなかった人類の考えを遥かに超越した新たなる心理に触れるかも知れません。
が、何度も良いますが、この物語はフィクションです。大切なので二度言いました。
葱太郎、お茶の水へ!!

前回の『太田姫稲荷神社』のお話の続きになります。
とりあえずは集合時間には何とか間に合った葱太郎ときゃさりんの二人、
既に駅前で待っていた山さんに連れられて移動することに

山さん:さて、今回ご紹介するのはこちらの建物の中にある、とあるものなんだけど
二人はそれが何か分かるかな?
きゃさりん:ここって明治大学ですよね?
大学だし何か勉強になるのとか…
葱太郎:自分知ってますよ!
中に博物館ですよね?
山さん:そう、正解!
葱太郎のいう通り博物館がこの地下にあるんだ
名前は「明治大学博物館」、そのまんまだけどな

建物の中に入り、エスカレーターを降りる三人
そこから更に階段で地下2階へ
山さん:今回はこの明治大学博物館の「常設展示室」を紹介するんだけど

山さん:ここは「商品」の展示、
1951年に商学部教員の研究グループによって資料室が設置されて以来の
コレクション形成の過程をたどる形で、館蔵の伝統的工芸品を展示してるんだ
きゃさりん:という事は、「商品」の展示の紹介ですかね!
山さん:ノー、ノー、ノー
残念ながら姉さん、不正解です
これじゃあ、ありませーん!

山さん:そしてこちらは「考古」の展示なんだけど、
明治大学では、1950年に文学部考古学専攻が発足して以来、
旧石器時代から古墳時代にまたがる各時代の遺跡を調査してきたんだ
葱太郎:じゃあ、「考古」の展示を紹介する感じですか?
山さん:はい、不正解!
こちらでもありませんでーす

山さん:今回はこちらの「刑事」の展示についてご紹介します!
ちなみに、刑事部門の前身である刑事博物館は1929年に設立されたんだけど、
刑事部門では、現在・未来の法と刑罰を考えるために、
過去の法と刑罰を理解しようとした刑事博物館設立時の方向性を引継ぎ、
日本における各時代の刑法典や江戸時代の裁判や刑罰に関する
資料などを紹介しているんだ
きゃさりん:へぇー、良く分からないけど、何か凄い!
葱太郎:確かに普段ではなかなか知り得ない事も多くて面白そう!
山さん:では順番に刑罰に使用された道具などを見て行くとしますかね

山さん:では早速、「火罪木」から紹介…
いやぁ、何か違うな~
紹介を始めようとした山さんだったが、何か物足りなさそうな感じで
紹介を止めてしまったのだ
しかし、その後、突然何かを思い出したように
葱太郎を手招きで呼び寄せてゴソゴソと何やら準備を始めた
葱太郎:え?ちょっと、これはどういうことっスか??

成すが儘に言う通りした葱太郎だったのだが…
山さん:うんうん、こうリアリティが無いと伝わるものも伝わらんよね
葱太郎、ご協力に感謝しますわ
葱太郎:協力も何もこれって無理やりじゃないですか!
山さん:まあ、何か言ってはございますが、
こちらは「火罪木」と言って、火焙りを行う火罪の刑具で、
放火犯にだけ適用される同害報復刑なんだ
きゃさりん:なるほど、放火に対して火焙りとは…
葱太郎:いやいや、感心してる場合じゃないよね!

山さん:お隣にあるこちら、どんな刑罰の道具か分かるかな?
きゃさりん:見たまんまになりますが、磔的な感じとかですかね?
山さん:まあ、ほぼ正解かな
じゃあ、葱太郎、よろしく頼むわ!
葱太郎:えー!また??

山さん:これは「磔柱」と言って、男は複十字型、女は足台のついた柱に縛り付けて、
それを槍で突き刺すというものだんだ
きゃさりん:キリストでしたっけ?何かこんな場面あったような…
山さん:姉さん、何気に詳しいじゃない!
確かに、キリストがユダヤ教当局によりローマ帝国に引き渡され、
十字架に磔にされて処刑されたのは有名ではあるね
葱太郎:その例えで十分だったんじゃないの?
これってやる必要あったんですか

山さん:次は…、「捨札」か
きゃさりん:どうかしたんですか?
山さん:いや、これは名前や罪状などを記した板札で、重罪人を死刑にするとき、
見せしめのために刑場に立てるものなんだ
きゃさりん:なるほど!とても良く分かりました
けど、なんだか浮かない様子ですね
山さん:葱太郎の出番が無いなって…
葱太郎:いや、いらないでしょ!!

山さん:次も葱太郎の出番は無いけど…
この「獄門首台木」は、牢屋で刎ねた首を刑場へ運び、
獄門首台木に乗せて、見せしめのために3日間晒すんだ
きゃさりん:良く戦国時代の戦の後に、河原でやっているアレですね!

山さん:そっか!順番の問題なだけで「鋸引仕置の刑具」は死刑の中でお
最も重いもので、主殺しにのみ適用されたんだ
そして、2日晒し1日引廻しの上で磔にするんだよね
きゃさりん:ところで先ほど言っていた順番の問題とは?
山さん:この刑で葱太郎の首を鋸で…
葱太郎:いや、やめましょうって!
きゃさりん:わかりました!鋸で切った首を「獄門首台木」に乗せるんですね!
山さん:お、姉さんは飲み込みが早いね~
葱太郎:そこ褒めるとこちゃうんじゃないかと!

山さん:他にも「絞罪柱」という、新律網領に定める絞首法があり、
使用の際には縄の先に鉄の重りを下げ、踏板をはずすんだ

葱太郎:流石に首を絞めたらヤバいって!
山さん:そうそう、その通りで死刑囚の苦痛が著しく、問題が多かったんだ
きゃさりん:所謂、首吊りって事ですしね、それはきつそうです
山さん:そのため、死刑囚の苦痛を緩和するために「絞首台」が作られ、
1873年には改訂律例により絞首法が改められ、
階段のついた絞首台となったんだ

山さん:さて、火焙り、串刺し、首吊りときたら次は何か分かるかな?
きゃさりん:うーん、なんでしょう?
まだ銃殺なんて無い時代ですしね
山さん:正解はこちらの「ギロチン」
まさに刑具の花形、メジャーオブメジャーな処刑道具!
ちなみにこちらの「ギロチン」ですが、
旧刑事博物館が、「明治大学創立50周年記念刑事展覧会」のために
1931年に国内で作成したものなんです!
きゃさりん:50周年記念でいて、国内で作成って響きが凄いです!

山さん:では、葱太郎くん、こちらに首を入れてくれますかね
葱太郎:また処刑されるんですか?
って、やる訳ないでしょ!!
きゃさりん:一瞬、やるのかと思って驚きました
葱太郎:いや、驚いてないで止めて!

葱太郎:何か今回はろくな目に遭わないし、もう帰りたいんだけど!
きゃさりん:まあまあ、そんなこと言わないで
そう言って葱太郎を必死に慰めるきゃさりんだったが…

きゃさりん:どうでしょう、こちらの絵なんて良いんじゃないかと
これなら痛くも痒くもないですよね
良く見ると周りの町人も船を見送る感じですし
と言って、壁の絵を指さしていうきゃさりん

山さん:良いね~!姉さん、ナイスアイデア!
ちなみにの「流刑」は、罪人を辺境や島に送り、その地への居住を強制する
追放刑の一種で、歴史的には、本土での投獄より、
遠い所に取り残された上、自分一人の力だけで生きていかなければならないため、
苦痛がより重い刑罰とされていたんだよね
葱太郎:ほら、またこんなもんだよ

がっかりしてテンションだだ下がりの葱太郎にサインペンを取り出して
腕に何やら書き出す山さん
葱太郎:何ですか?これ?
まさか現代的なただの嫌がらせとかじゃないですよね?
きゃさりん:ちょっと山さん!それ、油性なんで消えなくなりますよ
と、止めに入ったかと思えば、壁の絵に注目するきゃさりん

きゃさりん:あ、これも刑罰なんですね!
山さん:そうそう、「入墨」ってやつです
主に盗みに対して科せられるんだけど、藩や奉行所によって入れ方が
異なるので、どこで罪を犯したか分かるようになっているんだ
と言って、図を取り出す山さん
葱太郎:あの…
自分が書かれた入墨はどれにも該当しないんですが…
山さん:あ、ごめん
こんな図があるのを知らなかったんでw

きゃさりん:なんだかんだありましたが、今回も間もなく終了のお時間ですね!
山さん:あれ?葱太郎の姿が見えないけど…

きゃさりん:そう言えば姿がありませんね?
さっきの入墨を消しにトイレに行ったものかと思いましたが、
そんな訳でも無さそうですし…
山さん:まさか、アイアンメイデンから飛び出てくるとかは無いよな
うん、きっと無いだろう

きゃさりん:ほんと、困りましたね
少し探した方が良いのかも知れませんが、どうしましょうか?
山さん:まあ、いないものは仕方がないので今回の締めを姉さん、
お願いします!

きゃさりん:では、今回は明治大学博物館の「刑事」の展示紹介でした!
と言ったところで、アイアンメイデンから飛び出る葱太郎に、
わざとらしく驚く山さん、
あまりのべたな展開に恥ずかしがるきゃさりん
以上、明治大学博物館からでした!

という事で、ここからは「おまけ」のコーナーです!
ここからは今回紹介した内容を写真でお送りします
















それでは次回もよろしくお願いします!
2026.06.19 更新
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民話伝承999🄫